登録販売者の勉強アプリ比較【2026年版】「無料」の3タイプと、章別に効くアプリの選び方
この記事の結論
- 「無料」は3タイプある。完全無料・一部無料・期間限定の無料トライアル。まずここを確認する
- 章によって必要な機能が変わる。第3章は暗記カード型、第4章は4択演習型が効く
- 合格には各章35%以上の足切りがあるため、章別の正答率が残らないアプリは直前期に判断材料を失う
- Webの過去問サイトは無料で問題数も多いが、進捗が記録されないのが弱点
- 直前期は本番形式に切り替える。120問・240分に体を慣らしておく
この記事を監修
平沼柊哉
登販道場 代表
「登録販売者 アプリ 無料」で検索して、いくつか入れてみたものの、どれを軸にすればいいか分からない。そんな状態で1ヶ月が過ぎてしまう方が少なくありません。
アプリ選びで判断を誤りやすいのは、「無料」という言葉の中身が3種類あることと、章によって必要な機能が変わることです。この2点を押さえるだけで、選択肢はかなり絞れます。
この記事の対象読者
- 独学で登録販売者試験に挑戦していて、学習アプリを探している方
- 無料アプリを入れてみたものの、続けられずに終わっている方
- 試験まで数ヶ月で、学習環境を整え直したい方
「無料」は3タイプある
同じ「無料」でも、どこまで使えるかは大きく違います。

| タイプ | 中身 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 完全無料 | 全機能を無料で開放。広告表示で運営 | 一問一答をとにかく数多く回す |
| 一部無料 | 初級や序盤の章だけ無料、続きは課金 | 講座の雰囲気を確かめる試用 |
| 期間無料 | 一定期間または1日あたりの上限つきで無料 | 有料前提で使い勝手を確認する |
つまずきやすいのが2番目です。序盤は問題が解けるので「これでいける」と判断して進めていくと、学習が乗ってきた時期に課金の壁に当たります。無料の範囲で終える前提なら、最初から完全無料型を選んでおいたほうが計画は崩れません。
いずれのタイプも、収録問題数や課金の範囲は改定されます。この記事の記述は2026年8月時点のものなので、導入前に各ストアの説明を確認してください。
章によって、効くアプリの形式が変わる
登録販売者試験は5つの章で構成され、章ごとに知識の性質がまったく違います。同じアプリで全章をカバーしようとすると、どこかが手薄になります。

第3章は暗記カード型が効く
第3章「主な医薬品とその作用」は40問。全120問のうち3分の1がここに集まります。覚える対象はカタカナの成分名という単語レベルの知識で、必要なのは大量の反復です。
このとき4択演習だけで回すと、1問あたりに読む文章量が多く、時間内にこなせる回数が伸びません。成分名と作用を対で覚える段階では、1枚数秒で回せる暗記カード型のほうが効率が上がります。4択演習は、暗記が一巡してから知識の運用を確認するために使う。この順番で使い分けると無駄が減ります。
第3章の具体的な覚え方は第3章を得点源に変える科学的暗記法、成分の一覧は第3章 頻出成分リファレンスTOP30にまとめています。
第4章は4択演習で言い回しに慣れる
第4章「薬事関係法規・制度」は20問。ここで問われるのは条文の内容ですが、そのまま引用されるわけではなく、言い換えられた選択肢の正誤を判断する形になります。
つまり必要なのは暗記より判別です。似た選択肢を並べて読み比べる作業が要るため、4択演習の形式が向いています。暗記カードで条文を覚えても、選択肢の微妙な言い換えには対応しきれません。
第1章・第2章・第5章は演習量で押す
残る3章は各20問で、内容の性質も4択演習と相性がよい範囲です。第2章の人体の働きは図とセットで理解する部分があるため、テキストを併用したほうが早く進みます。
足切り制度があるから、章別の正答率が見えないと困る
ここがアプリ選びで最も見落とされる点です。
登録販売者試験の合格には、総得点が7割程度(120問中84問前後)に届くことに加えて、5つの章すべてで一定の得点を確保する必要があります。1つの章でも基準を割ると、総得点が足りていても不合格になります。

| 章 | 出題数 | 足切りの目安(3.5割) |
|---|---|---|
| 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 7問以上 |
| 第2章 人体の働きと医薬品 | 20問 | 7問以上 |
| 第3章 主な医薬品とその作用 | 40問 | 14問以上 |
| 第4章 薬事関係法規・制度 | 20問 | 7問以上 |
| 第5章 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 7問以上 |
足切りの水準は都道府県によって3.5割または4割と分かれます。4割の地域では20問の章で8問、40問の第3章で16問が必要です。受験地の実施要項で確認してください。
この制度があるため、学習中に知りたいのは「全体で何割取れているか」ではありません。どの章が基準を割っているかです。全体の正答率だけを表示するアプリでは、この判断ができません。得意な章で稼いだ点数が平均を押し上げ、危ない章が隠れてしまうためです。
アプリを選ぶ基準として、章別の正答率が記録されるかどうかを最初に確認してください。ここが分かれ目になります。
タイプ別の選択肢
具体的な選択肢を、性質ごとに整理します。

無料の一問一答アプリ
「くま登販」「過去問 全問解説(独学TODAY)」「過去問完全解説」など、完全無料で一問一答を回せるアプリが複数あります。収録数は数百問から3,000問規模まで幅があり、地域別・年度別に絞って出題できるものもあります。
強みは費用がかからないことと、起動してすぐ問題に入れる軽さです。弱みは学習の記録が簡素なことで、章別の正答率や復習タイミングの管理までは期待できないものが多い。第3章の反復用として割り切って使うと力を発揮します。
Webの過去問サイト
「過去問ドットコム」や「登録販売者.com」のように、ブラウザで過去問と解説を無料公開しているサイトもあります。年度別・地域別に問題が揃っており、量の面ではアプリを上回ることもあります。
ただし進捗が端末に残らないため、間違えた問題に戻る作業を自分で管理する必要があります。ノートやスプレッドシートで記録を併用する前提なら十分に使えます。
有料の講座型
スタディングやオンスク.JPのように、動画講義と問題演習をセットにしたサービスです。価格帯は数千円から3万円前後まで幅があります。
テキストを読んでも頭に入りにくい方、学習の進め方そのものに不安がある方には、講義とスケジュール管理が付く分の価値があります。逆にテキストで理解できる方にとっては、費用の大半が使わない機能に向きます。
試験対策に特化した問題演習サービス
登販道場は、この記事で挙げた3つの基準に沿って作っています。4択演習5,648問と暗記カード3,800問を用意し、章・項目ごとの正答率をダッシュボードで表示します。第3章は暗記カードで回し、第4章は4択演習で判別に慣れ、章別の正答率で足切りの危ない章を特定する。この使い分けがそのまま行える構成です。
料金は月額1,980円、年間プラン4,980円(買い切り)、合格保証プラン9,800円。無料プランでも100問を試せます。暗記カードは登録後3日間は無制限で、その後は1日10問までです。
アプリでは埋まらない2つの穴
アプリを軸にする前提で、それでも残る弱点を先に知っておいたほうが安全です。
ひとつは第2章の理解です。人体の働きと医薬品では、消化器や循環器の構造と、そこに薬がどう作用するかがつながって問われます。器官の位置関係や経路を頭に入れる作業は図を見ながら進めるほうが速く、一問一答の反復では「答えは覚えたが仕組みは分からない」状態で止まりやすい。ここはテキストか手引きの図を開く時間を確保してください。
もうひとつは手引きの改定への追随です。登録販売者試験は厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き」に沿って出題され、この手引きは改定されます。改定があった年は、旧版のまま作られた問題が古い記述を含む可能性があります。アプリの問題が最新版に対応しているかは、ストアの更新履歴や運営の告知で確認しておきたい点です。
逆に言えば、この2つを別の手段で埋めておけば、演習そのものはアプリに寄せて構いません。アプリは「解く」ための道具で、「理解する」ための道具ではないという切り分けを持っておくと、使い方を間違えにくくなります。
直前期は本番形式に切り替える
試験1ヶ月前を過ぎたら、アプリの使い方を変えます。

登録販売者試験は120問を240分で解きます。午前と午後に分かれるため、通しでこの長さを経験しておかないと、後半に集中力が落ちて取れる問題を落とします。一問一答の細かい反復から、本番形式の模擬試験へ重心を移してください。
模擬試験を受けたら、章別の正答率を確認します。見るのは総得点ではなく、基準を割っている章があるかどうか。割っている章が見つかったら、残り期間はその章に時間を寄せます。総得点が9割あっても1章で基準を割れば不合格になる試験なので、ここでの優先順位づけは得点効率より確実性で決めます。
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よくある質問
よくある質問
Q. アプリは何個入れるべきですか?
A. 記録を残す軸を1つに決めて、あとは補助と考えてください。複数のアプリに学習履歴が分散すると、章別の到達度が把握できなくなります。無料の一問一答を第3章の反復専用に足すのは有効ですが、進捗管理の軸は1つにまとめたほうが判断しやすくなります。
Q. 過去問は何年分やればいいですか?
A. 受験するブロックの直近3〜5年分に加えて、他ブロックの問題にも触れておくと安心です。登録販売者試験はブロックごとに問題が作られるため、同じ手引きの範囲でも問われ方に差が出ます。他ブロックの問題は、知識の穴を見つける材料として使えます。
Q. 通勤時間だけで合格できますか?
A. 第3章の暗記に関しては、通勤時間の反復がかなり効きます。ただし第2章や第4章は腰を据えて読む時間が必要なので、週末などにまとまった時間を確保する前提で計画を立ててください。学習スケジュールの組み方は独学勉強法|学習スケジュールと章別攻略法で扱っています。
Q. スマートフォンだけで学習できますか?
A. 問題演習はスマートフォンで完結します。ただしテキストや手引きを読む作業は紙かタブレットのほうが進みやすいという声が多く、インプットとアウトプットで端末を分ける方が実際には多いようです。
まとめ|3つの基準でアプリを選ぶ
登録販売者試験のアプリ選びは、次の3点で判断できます。無料の範囲がどこまでか。第3章の反復に使える形式があるか。章別の正答率が記録されるか。
この3つを満たしていれば、あとは続けられるかどうかの問題になります。逆に3つ目が欠けていると、直前期に「どの章が危ないか」を判断する材料がないまま本番を迎えることになります。足切り制度がある試験では、そこがいちばん怖い。
まずは無料の範囲で2つか3つ試して、毎日開ける1つを軸に決めてください。決まったら、それ以上アプリを探す時間は問題を解く時間に回したほうが得です。
参考文献・情報源
- 厚生労働省「登録販売者試験実施要領」(試験の構成・合格基準の考え方)
- 登販道場「【2025年最新】登録販売者試験とは?合格率・難易度・勉強法を完全ガイド」(章別の出題数・合格基準の整理)
- 登販ダイレクト「【2026年最新】登録販売者試験対策におすすめのアプリ11選」(各アプリの収録問題数・課金形態の一覧、2026年8月時点)
📝 更新履歴
- 2026年8月10日:初版公開
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