登録販売者 第3章 頻出成分リファレンスTOP30|カテゴリ別の成分名・副作用・禁忌まとめ【2026年版】
この記事の結論
- 第3章は120問中40問(配点33%)の最大山場。TOP30に絞れば「何を覚えるか」が明確になる
- 手引き『令和7年4月一部改訂』から厳選した頻出成分30種を、カテゴリ別に作用・副作用・禁忌つきで一覧化
- この記事はリファレンス(早見表)としての用途向け。過去問を解いた後・暗記カードで躓いた時に戻ってくる場所にする
- 覚え方の科学的手順やスケジュール設計は第3章を得点源に変える|科学的暗記法を参照
この記事を監修
平沼柊哉
登販道場 代表
この記事の対象読者
- 第3章の成分名を「カテゴリ別」「副作用つき」で一覧確認したい方
- 過去問で知らない成分が出たとき、すぐ意味と注意点を引きたい方
- 暗記カード学習に取り組む前に、まず押さえるべき30成分を把握したい方
- 試験1〜3ヶ月前で、第3章の得点率を一段引き上げたい方
登録販売者試験で受験生を最も苦しめるのが第3章「主な医薬品とその作用」です。配点は120問中40問と最大で、ここで踏ん張れるかが合否を分けます。
ところが市販のテキストには500成分以上が並び、「どこから手を付ければいいのか分からない」という声が毎年寄せられます。
本記事は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』から頻出となる30成分をカテゴリ別に整理したリファレンスです。各成分の作用・副作用・年齢制限・禁忌を1行〜数行で要約し、過去問や暗記カード学習中に戻ってくる「早見表」として使えるようにしました。
💡 この記事の使い方
- 何を覚えるか(このリファレンス記事)
- どう覚えるか(→ 第3章を得点源に変える|科学的暗記法)
二記事を併用することで、覚えるべき成分の特定と効率的な暗記プロセスの両方がカバーできます。

1. なぜ第3章は最難関なのか|データで見る3つの理由
理由1|120問中40問、配点の33%が集中
登録販売者試験は全5章で120問構成ですが、章ごとの配点は均等ではありません。
| 章 | 範囲 | 出題数 | 配点比 |
|---|---|---|---|
| 第1章 | 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 17% |
| 第2章 | 人体の働きと医薬品 | 20問 | 17% |
| 第3章 | 主な医薬品とその作用 | 40問 | 33% |
| 第4章 | 薬事関係法規・制度 | 20問 | 17% |
| 第5章 | 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 17% |
合格ラインは全体で7割(84点)以上、かつ各章で3.5〜4割以上です。第3章が足切りにかかる受験生は毎年多く、「他章は取れたのに3章で落ちた」という声も少なくありません。
理由2|手引きのページ数も群を抜いて多い
『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』は全5章で約700ページありますが、第3章だけで約300ページ(全体の約4割)を占めます。ボリュームそのものが他章の倍以上です。
理由3|成分名・作用・副作用・禁忌を横断で問われる
第3章の特徴は、単純な知識問題ではなく「作用 × 副作用 × 禁忌対象 × 配合される薬効群」を横断する問題が多いことです。
例:「カンゾウに関する次の記述のうち誤っているものはどれか」
- ○ グリチルリチン酸を含有する生薬である
- ○ かぜ薬・胃腸薬・口内炎薬など広範に配合される
- ○ 大量摂取で偽アルドステロン症を起こすおそれがある
- ✕ 妊婦には安全に使用できる(→実際は注意が必要)
このように1成分を複数の観点から問われるため、バラバラに丸暗記しても歯が立たないのです。

2. 第3章の全体像|16セクションの構造を10分で把握
第3章は手引きで16のセクション(Ⅰ〜ⅩⅥ)に分かれています。まず地図を頭に入れることが、500成分の海で溺れないコツです。
| 番号 | セクション名 | 代表成分例 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 精神神経に作用する薬(かぜ薬・解熱鎮痛薬・睡眠鎮静薬など) | アセトアミノフェン、イブプロフェン |
| Ⅱ | 呼吸器官に作用する薬(鎮咳去痰薬) | コデイン、ジヒドロコデイン |
| Ⅲ | 胃腸に作用する薬 | スクラルファート、ロペラミド |
| Ⅳ | 心臓などの器官や血液に作用する薬 | ユビデカレノン |
| Ⅴ | 排泄に関わる部位に作用する薬 | ジメチコン |
| Ⅵ | 婦人薬 | 当帰芍薬散、加味逍遙散 |
| Ⅶ | 内服アレルギー用薬・鼻炎用内服薬 | クロルフェニラミン、プソイドエフェドリン |
| Ⅷ | 鼻に用いる薬 | ナファゾリン、ケトチフェン |
| Ⅸ | 眼科用薬 | ネオスチグミン、テトラヒドロゾリン |
| Ⅹ | 皮膚に用いる薬 | インドメタシン、ケトプロフェン |
| ⅩⅠ | 歯や口中に用いる薬 | カルバゾクロム |
| ⅩⅡ | 禁煙補助剤 | ニコチン |
| ⅩⅢ | 滋養強壮保健薬 | ビタミンA/B1/C/E |
| ⅩⅣ | 漢方処方製剤・生薬製剤 | 葛根湯、防風通聖散 |
| ⅩⅤ | 公衆衛生用薬 | クロルヘキシジン、次亜塩素酸ナトリウム |
| ⅩⅥ | 一般用検査薬 | 尿糖検査、妊娠検査 |
出題頻度が特に高いのはⅠ(精神神経)・Ⅱ(呼吸器)・Ⅲ(胃腸)・Ⅶ(アレルギー)・ⅩⅣ(漢方・生薬)の5セクションです。本記事のTOP30もこれらに軸足を置いています。
3. 頻出成分ランキングTOP30|カテゴリ別
【解熱鎮痛】TOP5 ― 毎年2〜3問出る超定番

1. アセトアミノフェン
- 中枢作用で解熱鎮痛。末梢の抗炎症作用はほぼない
- 15歳未満の小児にも使える(坐剤も存在)
- 副作用:肝機能障害(アルコール併用で悪化)
- 手引き引用:「アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組合せは、それぞれの頭文字から『ACE処方』と呼ばれる」
2. イブプロフェン
- プロスタグランジン生成抑制
- 腎障害・無菌性髄膜炎を生じることがある
- 15歳未満の小児には使用不可
- サリチル酸系の代表
- 15歳未満NG(ライ症候群のリスク)
- 胃腸障害、出血傾向
- アスピリン喘息に注意
4. エテンザミド
- サリチル酸系
- 痛みの発生を抑える作用(初期段階)が特徴
- ACE処方の「E」
5. ロキソプロフェン
- プロスタグランジン生成抑制
- 胃腸障害のリスク(空腹時は避ける)
💡 共通語尾パターン:「〜プロフェン」「〜サリチル酸」系 → ほぼ解熱鎮痛/「〜アミノフェン」→ 中枢性。これだけで未知の成分名でもカテゴリが推測できます。
【かぜ薬の構成成分】TOP5 ― 横断で問われる
6. クロルフェニラミンマレイン酸塩
- 抗ヒスタミン作用(第1世代)
- 眠気・口渇の副作用、排尿困難に注意
- かぜ薬・鼻炎薬・アレルギー薬に幅広く配合
7. ジフェンヒドラミン塩酸塩
- 抗ヒスタミン作用
- 母乳に移行して乳児に昏睡のおそれ → 授乳婦は使用を避ける
- 睡眠改善薬としても使用
8. ブロムヘキシン塩酸塩
- 去痰薬
- 気道の分泌促進、痰の排出を助ける
9. トラネキサム酸
- 抗炎症(プラスミン抑制)
- 咽頭痛・口内炎・鼻炎薬に配合
- 血栓のある人は注意
10. グリチルリチン酸二カリウム
- 抗炎症
- 偽アルドステロン症のリスク(カンゾウと共通)
- 1日40mg以上または甘草1g以上は注意
【鎮咳去痰】TOP3 ― 依存性の論点が頻出

11. コデインリン酸塩水和物
- 麻薬性鎮咳成分
- 12歳未満は使用不可(2019年通達で厳格化)
- 便秘の副作用、長期で依存性
12. ジヒドロコデインリン酸塩
- コデインと同様の麻薬性
- 母乳移行性あり
13. デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
- 非麻薬性の鎮咳成分
- 麻薬性との対比で毎年のように問われる
【胃腸薬】TOP4 ― 作用機序の棲み分けが論点
14. スクラルファート
- 胃粘膜保護
- 透析を受けている人は使用不可(アルミニウム脳症)
15. ロペラミド塩酸塩
- 止瀉薬
- 食あたり・水あたりには使用しない
- 15歳未満禁忌
- 刺激性下剤
- 妊婦は避ける(子宮収縮・早産リスク)
- 母乳移行で乳児下痢
17. ロートエキス
- 抗コリン作用
- 緑内障・前立腺肥大の人は注意
- 授乳婦の母乳分泌抑制
【アレルギー・鼻炎】TOP3
18. ケトチフェンフマル酸塩
- ヒスタミン遊離抑制+抗ヒスタミン
- てんかん・痙攣のある人は注意
19. ナファゾリン塩酸塩
- アドレナリン作動成分(点鼻薬)
- 過度の使用でかえって鼻づまり悪化(薬剤性鼻炎)
20. プソイドエフェドリン塩酸塩
- アドレナリン作動成分(内服)
- 心臓病・高血圧・糖尿病・甲状腺機能亢進・前立腺肥大の人は使用不可
【皮膚(外皮用薬)】TOP3
21. インドメタシン
- 非ステロイド抗炎症
- 11歳未満の小児には使わない
22. ケトプロフェン
- 非ステロイド抗炎症(外用)
- 光線過敏症(紫外線に当たると皮膚炎)
- チアプロフェン酸でアレルギー歴のある人は使用不可
23. リドカイン
- 局所麻酔
- 痔疾用薬・歯痛薬にも配合
- ショック(アナフィラキシー)のまれな副作用
【3大生薬】TOP3 ― 絶対に落とせない

- グリチルリチン酸を含有
- 偽アルドステロン症(むくみ・血圧上昇・低カリウム血症)
- ほぼ全カテゴリの漢方に配合される「広域選手」
- エフェドリンを含有(アドレナリン作動)
- 心臓病・高血圧・甲状腺機能亢進・糖尿病の人は使用不可
- 依存性・ドーピング検査陽性のリスク
- 葛根湯・麻黄湯・小青竜湯の構成生薬
- センノシドを含有(刺激性下剤)
- 妊婦NG(子宮収縮・早産)
- 母乳移行で乳児下痢
- 授乳婦も使用を避ける
💡 3大生薬の語呂:
- カンゾウはアルドステロン(カアで「偽」)
- マオウはマラソン禁止(心臓バクバク・依存)
- ダイオウはダメよ妊婦(早産・母乳)
【頻出漢方】TOP5 ― カテゴリ代表を押さえる
27. 葛根湯(かっこんとう)- かぜの初期(汗をかいていない)・肩こり・頭痛
- 構成生薬:マオウ・カンゾウ含む
- 体の虚弱な人・胃腸の弱い人・発汗傾向の著しい人は不向き
- 鼻炎・うすい水様痰・花粉症
- 構成生薬:マオウ・カンゾウ含む
- 体の虚弱な人は不向き
- 空咳・痰の切れにくい咳
- マオウを含まない(虚弱者でも使える)
- 肥満症(皮下脂肪・便秘)
- 体力充実の人向け
- マオウ・ダイオウ・カンゾウすべて含む(副作用注意)
💡 漢方の覚え方:名前に「竜」「麻」→マオウ入り、「大」「承気」→ダイオウ入り、「甘」→カンゾウ入り、と漢字で連想する。
4. リファレンスを最大活用する|共通語尾パターン早見表
成分名は無秩序に見えて、語尾に規則性があります。TOP30のリファレンスと組み合わせて覚えると、未知の成分にもカテゴリ推測が効きます。
| 語尾 | カテゴリ | TOP30内の代表 |
|---|---|---|
| 〜プロフェン/〜サリチル酸 | 解熱鎮痛(NSAIDs) | イブプロフェン、アスピリン |
| 〜アミノフェン | 解熱鎮痛(中枢性) | アセトアミノフェン |
| 〜マイン/〜ヒスタミン | 抗ヒスタミン | クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン |
| 〜エフェドリン/〜フェニレフリン | アドレナリン作動 | プソイドエフェドリン、ナファゾリン |
| 〜カイン | 局所麻酔 | リドカイン |
| 〜チジン | H2ブロッカー相当 | シメチジン |
| 〜ファート | 胃粘膜保護 | スクラルファート |
30成分を語尾で7カテゴリに圧縮できれば、実質の記憶量は約1/4になります。
📘 覚え方の科学的手順はこちら 共通語尾・カテゴリ化・SRS(間隔反復)を組み合わせた認知科学ベースの暗記プロセスは、姉妹記事で解説しています。 → 登録販売者試験 第3章を得点源に変える|科学的暗記法
5. 登販道場でTOP30を最短定着させる使い方

登販道場は、本記事のTOP30をそのまま学習コンテンツに落とし込めるよう設計されています。
- 暗記カード機能(3,800問):成分1つずつを表裏で確認。通勤中の5分でも進む
- SRS復習機能:正解の自信度(4段階)に応じて次の復習日を自動算出
- 過去問演習:全8ブロック×過去5年の本試験問題で実戦力を確認
- 章別演習:第3章のⅠ〜ⅩⅥから苦手セクションだけ集中演習
- 進捗ダッシュボード:TOP30の定着率を可視化
| 日数 | やること |
|---|---|
| 1〜3日目 | TOP30を暗記カードで初回インプット |
| 4〜7日目 | SRSで復習+章別演習(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) |
| 8〜11日目 | SRS復習+章別演習(Ⅶ・ⅩⅣ) |
| 12〜14日目 | 過去問演習で実戦確認、苦手カテゴリに絞って再周回 |
6. まとめ|このリファレンスの使い方
- 第3章は120問中40問、合格を左右する最重要章。全500成分を覚える必要はない
- 本記事のTOP30(解熱鎮痛5+かぜ薬5+鎮咳去痰3+胃腸4+アレルギー3+皮膚3+生薬3+漢方5)を軸に据える
- 語尾パターン表で「未知の成分」もカテゴリ推測できるようになる
- 覚え方の具体的手順は 第3章を得点源に変える|科学的暗記法 を参照
- 登販道場の暗記カード+SRSなら、このTOP30を2〜3週間で定着させられる
試験本番で第3章の40問を安定して28問以上取れれば、合格はぐっと近づきます。過去問で詰まったら、この記事に戻ってきてください。
📝 更新履歴
- 2026年4月23日:初版公開(手引き令和7年4月一部改訂版に準拠、TOP30リファレンス)
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